フランス便り '06 「シェフ 吉国奈緒美のフランス研修だより」



シェフ吉国
今回のフランスは、ボンヴィヴォンが愛用しているフランス ヴァローナ本社より、プロ向けのチョコレート講習会の案内が届いたことで行き先が決定しました。

この秋ボンヴィヴォンは10周年を迎えます。
私が菓子修業を始めて、最初に出逢った本物のチョコレートの美味しさ 感動が、ヴァローナでした。フランス修業時代にノエル・クレマン氏の店で、ヴァローナ社のほとんどの種類のチョコレートを扱うことにより、さらに魅力にとりつかれ、帰国後ボンヴィヴォンをオープンする時には何の迷いもなく、チョコレートはヴァローナ !! と決心していました。


あれから10年。おかげ様でチョコレートでの定評を頂き、年間を通して生チョコ、チョコレート菓子(クラシック、ショコラティーヌ、クレマン、ラクテ・・・etc)をたくさんのお客様に支持して頂いております。そんな10年のふし目にふさわしいチャンスと、フランスを訪れました。

ヴァローナ近隣のステキなホテル
リヨン方面 ヴァランスのタンエルミタージュに、ヴァローナ本社とレコール(学校)があります。ローヌ川が流れるのどかな村はフルーツの産地としても知られ、ペーシュ(桃)、スリーズ(さくらんぼ)、ネクタリンの素晴らしく美味しい地域です。

ヴァローナでは、じっくり工場見学と、みっちりチョコレートの講習会(参加型)が数日間あり、改めて品質管理の厳しさ、味への妥協のない追求、ヴァローナの自信と誇りを体験できました。
伝統と革新、手仕事と最新のテクニックが見事に調和した技術指導は、ボンヴィヴォンのお客様へチョコレートを通してお伝えしたいものばかりでした。
ヴァローナスタッフの方々が、楽しそうに誇らしげに仕事をされている姿と、その環境をつくり出す姿勢に敬意を表し、ボンヴィヴォンも職場づくりに努めております。

ヴァローナ近隣のフラワーショップ
ワールドカップ、音楽祭、ゲイのお祭り(?!)と、エキサイティングな催しの多い時期と重なりましたが、フランスのふだんと違う一面を垣間見ることができ、ラッキーでした。

変わらない良き伝統と、常に変化し続ける流行とが混在しているフランスを感じながら、ボンヴィヴォンとボンヴィヴォンのお客様のこれからの夢を、あれこれ考えながらのヴァカンスとなりました。

秋の深まる頃にはチョコレート(ボンボンショコラ)がお目見えする予定です。湿度の高い日本では、夏場のチョコレート製作に手をやいております。トホホ (´・ω・`)