梅雨は、私たちにとってすっきりしない季節・・・。ふっと窓の外をみると雨に濡れた紫陽花の葉にかたつむりの姿・・・かたつむりにとって、きっと嬉しい季節なのでしょうね。私たちも梅雨を楽しんでみてはいかがでしょう?窓の外をみながら、楽しい Tea Time。

フランス便り Vol.1 '05


2年ぶりのフランスは、ちょっぴりなつかしくホッ!とさせてくれました。
今回のテーマのひとつ『南仏プロヴァンスのお菓子』を求めて TGV(フランス版新幹線)でいざ南仏(サン・レミ・ド・プロヴァンス)へ!


日本の東京ではなく、鹿児島でフランス菓子をつくる私にとって、パリではなく南仏ならではのお菓子はとても興味深いもの・・・。

果物のシロップ漬け(フリュイ・コンフィ)専門店「リラマン」は、五代続く老舗。工業化、大量生産で品質低下をしていく業界の中、手作りを守る技術と味を守る誇り高い職人たち・・・。ほかにもそんな方々に今回めぐり合うことができました。
そのすべてに共通 するのは、ホンモノは美味しい!ということ。

誇り高い職人たちに、勇気ある!?私は、ボンヴィヴォンの新作「霧島フレンチこみかんぬ」をお土産に持参したところ、日本のプロヴォンス鹿児島で菓子屋をしていること、地元の素材を使っていることに、とても興味を示してくださり、何より嬉しかったことは「フランスにはない、繊細な味わいだ」「次回は一緒にフリュイ・コンフィを作ろう!」と言って頂いたことです。
出逢えた皆さん南の土地柄か、温かい人ばかりで「私からもプレゼントよ!」とお土産をかえってたくさん頂いてしまいました。

土地を愛し、誇りを持って仕事をする人々には、誠の余裕があるのだな・・・とつくづく感じた南仏でした。印象に残ったお店を2つご紹介いたします。

『ジョエル・デュラン』・・・チョコレート専門店でプロヴォンスの風土にほれ込み、土地に息づくハーブや花・果 物の香りをチョコレートに託し、独特の風味をクリエートしている。

『ル・プティ・デュック』・・・焼き菓子専門店で古い文献を紐とき、忘れ去られた伝統を掘り起こしながら現代の技術を加え、古くて新しい独自の世界を展開。